時には枕を高くしたほうが楽なこともある

Sometimes it's easier to raise the pillow

 首肩腕のあたりの痛みの場合、首の具合というのは、

・首が痛い

・肩が痛い

・腕がしびれる

 など、様々な症状に関連してきます。


 首や肩が痛い、腕が痛い・しびれるなどという場合、寝ても起きてても辛いということがあります。


 仰向けに寝るというのは普通であれば別に痛くない体勢のはずなのですが、症状がかなり強い場合は普通にも寝ていられません。

枕を高くして眠る

 ところがこういう時には意外と、枕をかなり高くすると症状が緩和されることがあります。特に首の後ろ側から肩にかけての緊張が強い場合には有効なことが多いです。

頭板状筋、頸板状筋

部位は板状筋(上の写真の赤ラインが頭板状筋、青が頸板状筋)・僧帽筋・肩甲挙筋のあたり。枕が高くなることでこれらの筋肉がストレッチされるのでしょう。

 僕は施術の時に、なるべく楽になる体勢を探して行うようにしていますので、このような症状の方の場合は妙に高い枕で施術することがあります。


 そして、痛くてねむれないようなら高い枕で寝てくださいとお話しています。

 首の状態が良くなってくると自然に普通の高さの枕で寝られるようになりますが、それまでは痛くないことを優先してこのような対応をしています。



 ついでに言うと、枕はしっかりと首の下に入れるようにしてください。

 時々枕で頭しか支えていない方がいらっしゃいますが、それでは首の下に空間ができ、顎が下がります。

 顎が下がると呼吸しにくくなるため、顎を普通の位置に上げようと首に力が入りますから、寝ている間に首が非常に疲れてしまうのです。

 ですので枕は首の下に入れて、首を支えるように使いましょう。



(2016年2月ブログ記事より)