風邪の後、喉の違和感が抜けない

Discomfort in the throat after a cold

 首の前側の筋肉の緊張


 先日お見えになった方の中で、年末に風邪をひいて、もうすっかり良くなってはいるのだが、喉の違和感が少し残っていると仰る方がいらっしゃいました。風邪の時にかなり咳が出たそうです。


 風邪の咳って、長引くことがありますよね。

 咳が長引くと、腹筋や背筋にも疲労が出て痛くなることがありますが、喉のあたりの筋肉ももちろん疲労します。


 

胸鎖乳突筋

 喉のあたりの筋肉は、顎の下の舌骨を動かす筋肉か、胸鎖乳突筋(顔を横に向けると斜めに盛り上がる筋肉。鎖骨から後頭部につながる)です。


 赤いラインに挟まれたところが胸鎖乳突筋です。


 何度も咳を繰り返すとこれら筋肉が疲労し、緊張が抜けなくなってしまい、いわゆる筋肉が凝った状態が続きます。


 舌骨を動かす筋肉なんかは小さい筋肉ですが、胸鎖乳突筋は結構しっかりした筋肉で、顔面痛、頭痛の原因になることもあります。

 そして喉の違和感もここの緊張から出ることがあります。

 このような場合、触ってみて張りを感じる場所を優しくほぐしてゆるめると、喉の違和感がなくなってくることが多いです。

 先日来られた方にも喉の筋肉を少しゆるめたところ、違和感がかなり消えたようでした。



 風邪やインフルエンザで不調の方が増える時期、風邪には屋外、室内の乾燥が良くないのはもちろんなのですが、体内の乾燥も良くありません。体内の乾燥により鼻やのどの粘膜の働きが悪くなるからです。


 がぶ飲みしないような、ほどほどの水分補給が望ましいですね。



(2016年2月ブログ記事より転記)