テニスのサーブによる肩の痛み

Shoulder pain due to tennis serve

 サーブの反復で起こります


 頻繁にテニスをしている方に多い症状です。


 サービスの繰り返しによって、筋肉の疲労がピークになって、肩が痛くなります。まあ、使いすぎですね。


 腕を前やや外側に上げようとするのが一番つらく、

三角筋(肩関節を覆う大きな筋肉。水色のハート)の特に前側

棘下筋(肩甲骨の上の筋)

大胸筋(胸の筋)の、肩に近いあたり

小円筋(肩の後やや腋に近い所で、肩関節を安定させている筋)

 これらの筋肉が過剰に緊張して、圧通点(トリガーポイント)が発生します。

 サーブのインパクトの時にこのあたりの筋肉をぐっと緊張させる、それを反復するのが原因となります。


 あと右肩(サーブ側)が左より少し前に出気味になっていることもあります。

 大胸筋が縮まると、肩が前に引っ張られますが、これだけでも肩の痛みになることも多く、肩こりも出やすいです。


 通常初回の施術は、まず肩周囲の筋肉の調整と肩関節の調整を中心に行い、背骨のアジャストメントを行います。

 施術後はたいてい腕が上がりやすくなっています。

 2回目は前回の施術から数日後に行います。初回時より可動域が拡がり、痛みが減ればOKです。


 これを繰り返しながら、施術の間隔を少しずつ空けてゆきます。


 まず、痛みがあるときは痛くない範囲で動かして、無理をしないのがコツです。


 テニス自体は肩こり解消や40肩予防に良いのではないかと僕は思っています。


 但し、上のように同じ動作を繰り返しすぎると、無理がかかるので、注意が必要ですね。