足首の捻挫(内反捻挫)Ankle varus sprain

 スポーツやハイヒールでグリッとやります


 足首の捻挫で多いのは内反捻挫。足の裏が内側に向く捻挫です。スポーツなんかでもよくありますが、ハイヒールなんか履いていて、歩き方が悪いときもなりやすいですね。

足首の内反捻挫

 ひどいと足首のやや外側が腫れます。また、外側の靭帯が断裂します。


 まず受傷直後は、RICE(rest安静 ice冷却 compression圧迫 elevation挙上)を速やかに行うことが大切で、念のため整形外科などを受診されたほうが良いでしょう。

 しかし、損傷の程度がそれ程ひどくなかったり、ある程度快復してきている場合には、整体とかカイロとかを受診しておくと、快復が良いのです。


 というのも、捻挫をした場合、足首の関節で、骨のズレが起きている事があり、それをそのままにしておくと、ずっと違和感として残る事があるからです。


 また、脚の外側の筋肉が無理に引き伸ばされた格好になり、緊張した状態が続いていることもあります。


 これらの違和感は、捻挫して傷めた組織自体が治癒しても残ってしまうのです。



 内反捻挫の場合、距骨と腓骨の関節に力がかかることが多いように思いますが、距骨は外側へ、腓骨は下にズレる力が働きます。その他の骨(立方骨等)も外へ力がかかり、要は足全体として内反の力がかかります。


 ですので、距骨と腓骨を中心に、やんわりと戻してやる、つまり距骨は内側に、腓骨は上にしばらく圧をかけてやるのです。


 僕の経験上、これを行っておくと、後の快復が早くなります。また、この方向にキネシオテープなんかを貼っておいてやると良いです。


 あと、内反捻挫をした時には、同時に脚の外側からお尻の外側にかけて筋肉に緊張が起こりますから、すねの筋肉(前脛骨筋)、太ももの外側の筋肉(外側広筋、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯)、お尻の外側の筋肉(中殿筋、小殿筋)あたりをよくほぐしておくと良いです。特にすねはよくほぐしておきましょう。