マッサージを受けた後、逆に痛くなってしまった話

Pain after massage

 強すぎたり長すぎたりするマッサージは筋肉を傷めます


 定期的にご来院くださる方から、マッサージを受けた後、逆に痛くなってしまったというお悩みを伺いました。


 なんでも帰省中にご家族の方から良いお店があると紹介されて、ご主人とマッサージを受けに行ったそうです。

 受けている最中に痛いと思ったのでそのように伝えたそうですが、終わったところで後から、ずっと肩が痛み、それが2週間ぐらい続いているのでした。


 ちなみにご主人のほうはすこぶる調子が良くなって、長年の首の痛みが治まったそうです。


 見てみますと、

僧帽筋

この僧帽筋と、

三角筋

この三角筋。これらに強い張りがありました。

 この方の場合肩こりの症状はあるものの、さほど筋肉が硬いわけではなく、強く押すと痛い感じなので、いつも僕が施術させていただく時には加減しながら行うように気を付けていたのです。


 今回はおそらく強い力でマッサージされたことで、逆に筋肉が強く緊張してしまい、それが抜けなくなってしまったのでしょう。


 「テニスボールでマッサージ後に張り」という症例記事中にもある通り、筋肉は必要以上に強い力や長い時間押されたりすると傷めてしまいます。


 そこでここでの施術では、この傷めた筋肉を優しく撫でるくらいの強さでちょっと時間をかけてゆるめるようにいたしました。


 施術後には痛みはだいたい消えたそうです。

 あとは日にち薬で回復してくるのを待ちましたが、3週間後にご来院いただいた際には、あの後からぶり返したりしていないとのお言葉をいただきました。


 どこかでマッサージを受ける際に痛みを感じたら、遠慮なく「痛いので弱くしてください」とか言ってくださいね。



(2020年2月ブログ記事より)