首を動かすと手腕へのしびれ

Numbness in hands and arms when moving the neck

 首の緊張に伴う、背中の筋肉の張りから出る症状


 首を動かすと手や腕にしびれが出るという症状を時々見かけます。

しびれを感じやすい姿勢

 多いのは上(もしくは斜め上)を向いた時に、逆側の肩から腕、手の指先あたりにしびれを感じるもの。写真は右側に出ることが多いパターン。

肩甲骨内側の痛み

 肩甲骨の内側あたりの痛みが出ることもあります。

 首の後ろ側の筋肉が張っていることが多く、首の下のほう、背中との境目あたりの背骨(下部頸椎と上部胸椎)あたりに何かしらズレが出ていることが非常に多いです。

 で、ズレを戻すように少し押してみるとその場でしびれが消えることもあります。ちょうどそのあたりが腕や手への神経の出ている箇所。

 (ただし、このあたりが凹んでいる感じがするときも多く、そういう時は後ろから押さないほうが良いです。)


 さらにピンクの星印のあたりに痛みが出ることも多いですね。


 そして、このような症状の場合、普通に仰向けに寝ようとすると肩から手にかけてしびれや痛みが出てきたりするのですが、枕をものすごく高くしてやるとしびれが落ち着くことが多いです。

枕を高くして眠る

 枕を高くすると

・首の後ろと背中の上のほうの筋肉がストレッチされ、緊張から解放されやすくなる

・上部胸椎が前方にズレている場合、後に戻される


 これらの理由から、高い枕で肩や腕のしびれが治まるのではと思われます。


 施術の際にも、しびれや痛みのなるべく少ない体勢を探して行うので、このように枕を高くすることもあります。

 このような症状の出ている時は、高い枕のほうが寝られると思いますので、どうしようもない時はそのまま寝て良いとお話しています。

 治ってくればもちろん普通に寝られるようになります。


 あとは温めたほうが楽な時は、首から背中の上のほうまでを温かいシャワーやタオルで温めると良いです。



(2018年4月ブログ記事に加筆修正)