ストレートネックによる首の痛み

Neck pain due to straight neck

 デスクワーク時の姿勢や枕の使い方も


 ストレートネックと言う言葉をご存知の方は増えましたね。


 通常背骨にはS字カーブがあって、横から見た時、首は前に凸、背中は後ろに凸、腰は前に凸のカーブがあるのですが、ストレートネックと言うのはその首のカーブがなくなってしまっている状態です。


 デスクワークが長い、下を長く向いている、PC画面に顔が近くなっている、スマホを長く見ているなどで、首のカーブは減ってしまいます。

 それに伴い姿勢全体も悪くなり、背中も猫背に、腰はお腹が突き出たようになりがちです。


 頭の重さは5~6kgですが、背骨のカーブが存在することでその重さを地面にうまく逃がしています。ところがストレートネックの場合、姿勢が悪くなっているので、頭の重さを逃がすことが出来ず、首に重さがのしかかってしまいます。これが首のコリにつながります。


 まず緊張してしまった首の筋肉の緊張をとり、首のカーブを戻し、さらに日常の仕事の姿勢などの体の使い方を見直す必要があります。

枕は首の下にしっかり入れる

 「自分で注意すること」


 ●首の筋肉の緊張は丹念にほぐしたり、ストレッチしたりを繰り返すことで改善します。


 ●首のカーブを戻すには、一般的には枕を自分の首に合ったものに調整するのが良いとされます。

 よくバスタオルやハンドタオルを丸めて首の下に入れるのが勧められますが、その前にまずいつも使っている枕がしっかり首の下に入っているかどうかを確認してください。

 枕は首を支えるものなのですが、枕を頭の下にしか入れていない方を多く見受けます。それですと首の支えがなく、寝ている間に首がとても疲れてしまいます。


 いつもの枕をしっかり首の下に入れてみて、それでもしっくりこない場合はタオルを丸めたものを枕の代わりに首の下に入れて見てください。


 基本的には顎が上がったり引けたりせず、立っている時と同じくらいの感じになっていると良いと言われます。

 ●普段の姿勢の見直しですが、特にデスクワークが長い方は椅子と机、PCの位置を調整します。


 椅子に深く腰掛け、体重を背もたれに預けながら姿勢をまっすぐに。背もたれを使わずに背中を伸ばすと、背中と腰が疲れますので、体重は背もたれに預けたほうが楽です。

 首が背骨にまっすぐ乗り、その状態でPC画面が見られるようにします。肩が上がらないで作業できる位置に机とキーボードを持って来ましょう。



(2016年7月ブログ記事より加筆修正)