暑くても、硬いところ・フローリング・床では寝ない

Don't sleep on the floor even when it's hot

 フローリングや床では体が休まりにくいです


 ぎっくり腰のような痛みの施術を行った後は、楽な体勢でゆっくりと休んでもらうと回復が良いのです。


 先日、数年ぶりにぎっくり腰でお越しになった方がいらしたので、いつものように施術し、終わった後にはかなり楽になったということでしたので、その日はお帰りいただいたのですが、翌日、朝起きたら痛くなったというご連絡が。


 見てみますと、昨日お越しになったときの状態に少し戻っているようでしたので、もしかしたら寝ている環境に何かあるのではと思い伺ってみたところ、やはりありました。

どうやら床のような硬いところにビーズクッションで寝ているとのこと。


 自分に合った布団やベッドで寝る時、体重が分散して布団やマットレスにかかり、体が休まりますが、合わない布団やベッドで寝ると、体重が上手く分散せずどこかしらに集中して力がかかるため、そういうところが痛くなったりすることがあるんです。


 ましてや床のような硬いところだと背中の一部で体を支えているような感じになるので、床に当たっているところなんかは痛くなりますね。


 ・硬いところでうっかり寝てしまい背中が痛くなった

 ・硬いマットレスに買えてから腰が痛くなった

 なんていうことは時々あるんですよ。

硬いところで寝ると

 硬いところで寝ると、背中やお尻のあたり(上の写真の青いところ)で接地するため、そこにばかり体重がかかって分散しなくなります。

 一方で腰(赤いところ)には隙間が出来やすく、ここには支えるものがありません。

なので、背中が痛くなったり腰が痛くなったりします。

 寝るときは背中からお腰まで全体で支えて体重を分散させる必要があります。

なので硬いところで寝るのは良くないです。


 マットレスの場合、

 ・背骨のS字カーブの少ない人・・・硬いもの

 ・カーブの深い人・・・柔らかいもの

 という傾向があるように思います。

 正直何日か続けて寝てみないとわかりませんが、寝てみて快適なマットレスをお選びください。


 さらに、最近はフローリングの床が多いので、夏場に夜の気温が上がってくると、暑くて寝苦しいからとフローリングの上で直に寝る方もいらっしゃるのですが、フローリングというのはとても冷えるのです。大理石なんてもっと冷えます。


 なので体重が分散しないという状況にプラスして腰や背中、首などが冷えてしまい、朝起きたら痛くて動けないなどという事もしばしば起こるんです。


 時々こうした患者さんがお見えになりますが、体は基本的に冷やしてはいけないのです。


 というわけでフローリングで直に寝るのは、体が休まらないのでお勧めいたしません。

 ・体重が分散せず、床面に当たっている部分だけに圧力がかかる。

 ・冷えによって筋肉に血行不良が起こる。

 のが、痛くなる原因ですね。


 だからや腰痛がある時なんかに床で寝てしまうと、余計に悪化する恐れがあります。


 加えて、フローリングの上に直に布団を敷いて寝るのも体を冷やします。敷布団だけだと、フローリングの冷たさが体に伝わってしまいます。マットレスだけ敷くというのも冷えます。


 その場合、朝起きた時に腰が痛いけど、しばらく動いていると治まってくるという症状が出やすいですね。


 フローリングでは必ずマットレスを敷いてその上に布団を敷いてください。マットレスが無ければ、せめて毛布を床と布団の間に敷いてください。



 お越しいただいた方の場合も、その後、出張やなんやかんやでいつもと違う場所で寝る機会が多かったようで、翌週にお越しの際にも若干違和感が残っていましたが、それでも多少寝る場所に気を付けていらしたおかげで、腰の状態はだいぶ改善していました。

枕は首の下に入れる

 ちなみにビーズクッションも首の支えになりにくく、首が痛くなりやすいです。

ちゃんとした枕で寝るようにしましょう。

 枕はしっかり首の下に入れてください。

 酔っ払って床で寝てしまうと、後が大変ですよ。



(2017年8月ブログ記事、2020年6月ブログ記事に加筆修正)