スケートボードによる腰痛

Back pain from skateboarding

 腰の下の方とお尻の筋肉(中殿筋)の疲労


 昔からストリートでは若者に人気のスケートボード。難しい、そして怪我も多いスポーツです。

 元町近辺だと時々スケートボードで通学しているような外国人の若者を見かけますね。


 先日スケートボードで通勤していて腰が痛くなってしまった方がいらっしゃいました。通常の生活ではさほど支障はないが、スケボーをすると腰の一番下のあたりとお尻の上の方が痛むそう。


 動作のチェックでは前屈で痛み、後屈で硬さ、右ひねりで痛み、右傾けで左腰に張り、が出ていました。


 スケートボードをする際地面を強く蹴りますが、そのとき

・腰の一番下(腰椎5番)のあたりの脊柱起立筋

・大殿筋・中殿筋・小殿筋といったお尻の筋肉

・脚の後ろ側の筋肉(ハムストリングス)

 を強く収縮させます。


 この方の場合は腰の下の方と中殿筋に強い緊張があり、それを自覚なさっていました。こちらで触ってみても張りや硬さがあり、押すと痛いようでしたので、原因はこれらの使い過ぎでしょう。

 使い過ぎで過剰な緊張が抜けなくなってしまい、スケボーで地面を蹴る際に力がかかるたび痛みが発生しているのです。


 ちなみに中殿筋というとこのあたり。

中殿筋

 ウエストの下、お尻だと上の方の横。

 ここは体重をかなり支えている箇所で、例えばここが麻痺してしまった場合片足立ちが出来なくなるのです。この筋肉が過剰に緊張した場合、お尻と腰の下の仙骨のあたりに痛みが出ます。

 初回施術では腰の筋肉とこの中殿筋を丹念にゆるめ、骨盤の調整を行いましたところ、動作時の痛みがかなり減ったようです。


 二回目の施術は2週間後でしたが、その時には当初の痛みはほぼなくなっていましたので全体調整。

中殿筋ストレッチ

 中殿筋をストレッチするならこんな感じで。膝の角度を変えながら、一番伸びて気持ち良いところを探してください。

お尻全体ストレッチ

 お尻全体をストレッチするならこれがオススメですね。

左のお尻をストレッチしています。



(2017年7月ブログ記事より加筆修正)