長距離を走る場合はケアを!
このところジョギングやマラソンを愛好なさるかたがどんどん増えております。
冬場でもあちこちでマラソン大会が開催され、先日も東京マラソンがあったばかり。その反面長距離を走るために脚のどこかを傷めて来院されるかたも多くなりました。
走り始めてすぐにどこかを痛める方もいれば、ある程度走りこんでいて痛くなる方もいらっしゃいます。距離を伸ばしたり、靴を変えたりしたタイミングで痛みが出てくることが多いようです。
膝の内側に出る場合には、
●半腱様筋、半膜様筋・・・太ももの裏側で内側の筋肉
の緊張によるものが非常に多いです。
足を後ろに蹴り上げる時の筋肉で、膝の裏を通り、脛の骨の裏の上にくっつきます。
この筋肉が張ってくると太もものうらの内側が痛いように感じることもあります。トリガーポイントの本にもそう出ています。
ですが僕の見る限りでは、膝の裏の内側に圧痛点があることも多いです。ここは腱になっていて、解剖学でいう鵞足(がそく)とよばれるあたりです。
過度に緊張すると太ももの裏をストレッチしようとするとビンと痛みが走るようになります。
あと膝の内側で少し上になってくると、内側広筋の圧痛点が出ることが多いですが、この場合は膝全体が痛む感覚になることが非常に多いですね。
いずれにせよ、まず激しく痛む、腫れている、赤い、じんじんする、熱を持っているという時には、
少しアイシングです。15分ぐらい冷たいものを患部に当ててください。
普段歩いたりするのは平気だけど、走ると痛いとか、伸ばすと痛いというときは痛む動作を避けます。患部をあたためて、気持ちよい程度にもみほぐしましょう。そして少しずつ動かしていくようにします。
当院の施術では、筋肉の緊張をとるようにするのはもちろん、体の癖、偏りをチェックして、膝や足首、骨盤などを調整して、体患部に再び負担がかからないようにもっていきます。
走ると言う行為は誰にでも出来ますのでとっつきやすいスポーツですが、いきなり走り始めると、しばらく続けているうちにどこかが痛くなってくる事が多いです。
まず、歩くことから始め、その中に少しずつランを入れていくようにして、長距離に徐々に体を適応させるのが無難です。
そして走る前後にはよくケアをしてください。
特に走った後には、脚をよくストレッチして、緊張を取り除いておきましょう。
当院のストレッチ動画です。ご参考になれば幸いです。