肩の下がりと痛み

Shoulder drop and pain

 脇の下の筋肉 大円筋 広背筋 肩甲下筋


 肩を動かしたり回したりで痛みが出ることがありますね。

 動かしたときに痛むという場合、まず疑うのは筋肉のトラブル。


 肩関節は骨と骨がしっかりとつながっているわけではなくて、靭帯などでつながっている面が多く、そのおかげで複雑な動きが可能となっています。

 が、複雑な動きができる半面傷めやすい場所でもあります。


 肩を動かす筋肉もいろいろありますから、どの場所にトラブルがあるかを特定するには、どの動きでどこが痛むかを観察します。

 あとはじっとしている時の見た目の状態、そして触った感じ。


 見た目の感じで言うと分かりやすいところでは左右の肩の高さの違い。

 肩甲骨の一番外側の肩峰というところで確かめるのですが、痛い側のほうが下がってることがあります。


 そういう時に怪しむ場所は脇の下。


 

大円筋・広背筋

 脇の下は胸側と背中側に分けられますが、特に背中側。背中側をつまむとそこが大円筋と広背筋。その奥には肩甲下筋。

肩甲下筋

 この肩甲下筋というのが特にくせもの。肩の関節を安定させている筋肉の一つで、肩のあらゆる動きに関連します。だからここを傷めるといろんな動きで痛みます。

肩甲下筋は脇の下の奥にちょっと指を突っ込むと押せます。

 このあたりの筋肉を傷めていると、その過剰な緊張が肩甲骨を引き下げるため、肩自体が下がって見えることがあるのです。傷めている場合は触れば分かりやすいです。

 脇の下をつまんでみた時、痛い側のほうが分厚い感じがします。押すと痛みがあるでしょう。


 自分で緩める場合は、脇の下をつまんで腕を下ろし、肩だけを回すと良いでしょう。

 あくまで痛いけど気持ち良いくらいの強さで、やりすぎないことです。


 この場所はスポーツで傷めたり、事故で傷めたりなどが多いです。

 放っておくといつまででも痛かったりするので、放置せず専門家にご相談ください。



(2016年2月ブログ記事より)