目の奥の痛み 視界が開ける 目がよく見える

Pain in the back of the eyes


 目と首のつながり


 施術をした後によく言われるのが、

「視界が開けました」「目がよく見えます」

というもの。


 現代生活はPCやスマホなど、仕事でも日常でも目を使うことがとても多いです。目を酷使して疲れるのが首。目を使うと首の筋肉が緊張する、つまり凝ります。


 昔に比べて首の疲れを訴える方がとても多くなっていますので、当院でも首の施術を行うことが多いのですが、首の筋肉の緊張が抜けると目が見えやすくなるようです。


 昔から目の疲れは後頭部、首の上の方あたりに出ると言います。

 カイロプラクティックでも頸椎1番2番あたりが脳への血行や目に関連すると考えられています。

 頸椎1番2番は他の椎骨とは違い、頸椎2番の軸の上に一番がすっぽりはまる特殊な形で、この部分で首の動きの多くをになっています。

 さらに脳への血行を担う椎骨動脈がここでS字を描きます。


 目を酷使したりして首の筋肉が緊張すると頸椎の動きももちろん悪くなりますし、首の自然なカーブもなくなりがちになります。すると脳への血行が悪くなり頭痛の原因にもなると考えられています。


 そんなわけで首の筋肉の緊張をゆるめて、頸椎がスムーズに動くように戻すと、脳への血行が良くなり、パッと視界が開けたようになるのです。


 これと関連して目の奥が痛むというのも時々聞く症状です。


 もちろん目そのものに異常があるということもあるでしょうが、ほとんどの場合はやはり首や肩の凝りから来ています。


 目のあたりの痛みに関連してくるのは、

僧帽筋

いわゆる肩が凝るという時に指す箇所。首と肩関節の間です。

胸鎖乳突筋

首の前側に斜めに走っている筋肉。

後頭下筋群

後頭部の頭と首の境目あたり。うなじのあたりです。

 これらの筋肉が過剰に緊張した場合、目のあたりに痛みを引き起こすことがあります。特に後頭下筋群に凝りがある場合、押すと目に響くとおっしゃることがありますね。


 なので、これらの筋肉をよくゆるめると目の奥の痛みが治まることがあります。


 が、


 これらをゆるめても今一つな場合、実は目の周囲そのものが凝っているのかも知れません。

 目の周り・くぼみのところを押すと気持ちが良いことがありますよね。そこには眼輪筋という筋肉がありますが、PCやスマホで目を使うことが多いと、実はこういうところも凝ってくるのです。


 目が疲れた時は目を蒸しタオルで温めるのが気持ち良いですが、後頭部、うなじのあたりを温めるのも有効ですよ。


 この場合は、

・眼球に注意しながらくぼみの端の骨のところを丹念にゆっくり押してほぐしていく。

・目を蒸しタオルなどで温める。

 

 というのが有効です。ま、目を使いすぎないというのが一番ですけどね。


 特に冬場は首と肩が縮こまり、ただでさえ凝りやすくなります。さらに外気が乾燥しますので、目も同じく乾燥します。ドライアイもひどくなりますね。


 首肩は冷やさないようにくれぐれもご注意ください。


(2016年11月ブログ記事、2017年7月ブログ記事に加筆修正)