背骨をパッと観た時にこんなことを考えている

What do I think when I see the spine

 背骨の凹凸カーブ、筋肉の張りなど


 背中の張りや痛みの症状の場合、背中をパッと見て丸くなっているところはたいてい凝っています。


 例えば、デスクワークなんかで背中を丸めていると凝ってきます。

 また当院には赤ちゃん連れの方が多く見えられますが、授乳中ですと背中を丸くしているので、やはり凝っていることがとても多いです。



 さて、普段私の施術ではまずうつぶせになってもらいます。

 で、たいてい初めに背中のS字カーブや凹凸をざっと見るのですが、その際にどんなことを考えているか?

胸椎上部

・まず背骨の一番上の方は呼吸器系の影響が出るよう。

そのあたりが丸い方は喘息持ちだったりとかすることが多いようです。

胸椎中部

・その下、肩甲骨の間くらいは心臓・脈管系。

 この辺りは丸くなることもあるのですが、緊張してくると逆に丸みがなくなって平坦になることがありますね。特にそういう感じの方は今よく見かけますが、ストレスの影響が出やすい場所だと思います。

胃の裏

・その下は胃の裏あたりになるので、消化器系の影響が出るようです。

 胃が弱い方はこのあたりから体が前に屈むようになります。

 胃がもたれるとか一度にたくさん食べられないような方はここに特徴があるように思います。

胸腰部、腰部

・その下、胸椎と腰椎の境目のあたりは腸とか肝臓とかの影響が出てくるようです。

 肝臓が疲れると右側が特に盛り上がってきますね(上の写真の赤丸のあたり)。


・腰椎の上の方あたりなら腎臓の影響。

 腎臓は左右両方にあります(上の写真の緑の丸のあたり)。


・腰の一番下や仙骨あたりが落ちくぼんでいると泌尿器系や婦人科系が弱いことが多いかな(上の写真の紫の丸のあたり)。

 などと考えながら、施術を始めます。


 で、施術しながら問診して確かめたりしているのでした。



(2016年 3月ブログ記事より)