秋の終わり・冬の初めは特に冷えにご注意ください
先日、もう長いこと定期的に来てくださっている方が、背中の痛みを訴えていらっしゃいました。
が、いつもの感じとは違い、身体をひねる、丸めるとかで背中に痛みが出るとおっしゃっていました。いつもは単純に凝るとおっしゃるだけなのです。
背中を見てみますと、背骨のちょうど胃の裏のあたりがぐっと左に寄ったようになっていました。その両脇の脊柱起立筋も張っていて、特に右側の張りが強くありました。
背骨にはS字カーブがありますが、後ろに丸みのある上の部分は、筋肉に張りがあると張りの強い側とは逆にひっぱられて寄っていることが多いのです。捻じれたような感じです。
そこでまず、いつものように全体的な調整をまず行いましたが、やはりそれだけではこの背中の痛みが残っていましたので、両脇の筋肉をほぐすようにしつつ背骨の位置を真ん中に戻すように調整したところ痛みは治まりました。
生活や仕事でいつもと変わったことはないのだけどと御本人はおっしゃっていました。胃の裏あたりだったので胃の調子も尋ねてみましたが、特に悪くはないということで、結局理由ははっきりしませんでした。
寒いと体は捻じれやすいですが、急に気温が下がり始めたころでしたので、寒さと普段のコリが重なったのかもしれません。
寒くなり始めのころは、体がまだ寒さに慣れておらず、寒さに順応していくように体が変化してゆきます。その際に体に偏りが出やすく、偏って負荷がかかる箇所は痛みを発することもあります。本格的な冬場よりもかえって不調を感じやすいんですね。
秋の終わり、冬の初めの寒さ対策は万全にしましょう。
当院のストレッチ動画です。ご参考になれば幸いです。