反り腰と太ももの内側

Warped waist and inside thighs

 腰の状態と脚の筋肉も実は関係します


 反り腰になっている状態は腰に関連する筋肉のどこかに緊張があり、腰痛があるか、もしくは腰痛を発生しやすい状態になっています。


 反り腰になりやすい状況として、僕が見ている限りでは、男性の場合は肥満と運動不足による筋力不足、女性の場合は産後の疲れと出産に伴う筋力低下が多いように思います。


 腰が反るというのは腰椎の前弯が強くなり骨盤が前傾した状態。

 肥満が原因の場合、太ってお腹が前に出てくると、重心が前に行くので腰が反りやすい状態になります。


 お腹の奥の筋肉(腸腰筋)は骨盤をまっすぐに保つ役目をしていますが、その筋肉がしっかりしている場合は反らずに保つことができます。しかし運動不足で筋力が落ちると腰が反ってくるのです。


 女性が産後に腰が反る場合も基本的には同じで、妊娠中から産後にかけて運動できないので骨盤を支える筋力が落ちて、お腹が大きかった時の感じが残ってしまうんですね。


 腰が反っている時に僕がチェックする筋肉は、

脊柱起立筋群

まずは脊柱起立筋群。赤いエリア

腰方形筋

腰方形筋。腰の奥のほうの筋肉。

赤丸の奥の辺りに圧痛点。

中殿筋

中殿筋。骨盤の上のほうの筋肉。

水色のあたり。

内転筋

 腰が反るという時に忘れてはならないのが、内転筋。

太ももの内側です。

股のほうが緊張しやすいです。

内転筋は広い

でも内転筋は太ももの内側に広くくっついている筋肉。

 骨盤につながるので、その緊張箇所によって骨盤の位置が安定せず、腰が反ったり伸びなくなったりするのです。星のマークのあたりから股関節に向かって硬いところを探し、よくほぐすと良いです。

 腰が反る場合はたいていこれらの筋肉のいずれか、もしくは複数個所に強い張りが見つかりますので、そこをよくゆるめるのが重要です。


 その上で、腰椎や骨盤のバランスを調整するのがよいですね。



(2020年1月ブログ記事に加筆修正)