腕の痛みとしびれ

Arm pain and numbness

 産後に多い使い過ぎによる痛みと、首肩から来るしびれ

 まず産後に多いのが腕の疲れ、痛みといった症状です。使い過ぎによるものですね。


 お子様が小さいうちはどうしても抱っこが多くなりますので腕が疲れます。手首の痛み(腱鞘炎)なんかにもなりやすいです。

前腕の筋肉


上腕二頭筋(力こぶ)


肩関節の筋肉(三角筋)


 といった場所が抱っこにより疲労する場所で、お子様連れでお出かけした後なんかは特にみなさん疲れていますね。

 施術ではまずこれら筋肉をよくほぐしてゆるめるようにします。


 さらにお子さんを抱える動きにより、骨格的には手首が内側に、肩も内側に丸まり、背中も丸くなりがちですので、これらも戻すように調整します。

 加えて自分で筋肉をストレッチしておくのが有効です。


 ストレッチ方法は、

前腕の筋肉のストレッチ1

肘を伸ばして指先をひっかけるように伸ばす。

前腕の筋肉のストレッチ2

反対の手で手首を返すようにすると囲んだあたりの筋肉が伸びます。

上腕二頭筋(力こぶ)のストレッチ

壁に肩の高さで手をついて、体をひねる。これは胸も伸びます。

肩関節の筋肉(三角筋)のストレッチ

少し高さのある台に親指を下に向けて手を載せるかひっかけるかして、しゃがんでいくとストレッチできます。


 まずはこれらをお試しください。



 さらに腕全体ががしびれたり、痛いというときに多いのは例えば、

 「数ヶ月前から腕や手がしびれる。首や肩、肩甲骨のあたりから、腕にかけて痛みがある。原因がわからない。」

と言うような感じ。


 このような場合を見てみると、

 ・斜角筋・・・側の首の筋肉

 ・肩甲下筋・・・肩甲骨の裏側、肋骨との間の筋肉

 ・大円筋・・・腋の筋肉。肩甲骨と上腕をつなぐ。

 ・棘下筋・・・肩甲骨に付いている筋肉

 ・菱形筋・・・肩甲骨の内側の筋肉


 にそれぞれ押すと痛みがある(トリガーポイント)ことが多いです。痛みの無い反対側にはありませんから比べると分かりやすいです。

 あと、頚椎7番あたりにズレがよく見られます。


 初回施術では、まずこの各筋の緊張をとることを中心に行うことが多いです。ある程度施術した時点で、痛みとシビレが初めと違うか確認して、あまり変わらないということなら頚椎をチェックして、ゆがみがあればを戻します。そうするとしびれが消えることがあるので、少しその状態を持たせるようにテーピングを施すこともあります。



 2回目の施術は、初回の施術の数日後行うことが多いです。

 上の筋肉の中でも、棘下筋、大円筋は特に腕への痛みやしびれに関係していると思います。

 

 ・雑巾での窓拭き

 ・車の運転でのシフトチェンジ動作

 ・物を引くような動作

 などでここの筋肉に痛みが出たりします。


 過緊張した筋肉は、動作によってさらに緊張するため、痛みが出ると思われます。


 もし圧して痛い所があるようでしたら、そこを痛いけど気持ち良い程度に圧したりしてみてください。2分ぐらい圧して、初めより痛みがゆるくなったら離します。決してやりすぎないで下さい。



(2017年2月ブログ記事に加筆修正)