マスク着用による顔のたるみ・むくみ

Sagging and swelling of the face due to wearing a mask

 長時間のマスク着用で顔の筋肉が運動不足に


 新型コロナウィルスの世界的な大流行で、一日中マスクを着用するのも普通のようになりました。

 今はようやくマスク着用が任意になったのでマスクをしない時間も増えましたが、近くに人がいるところではやはりマスクをすることがありますし、コロナ以外にも風邪やインフルエンザが流行る時期にはマスクが欠かせなくなります。


 ものを食べるときに働く筋肉や表情を作るときに働く筋肉など、口の周りには顔の中でも大きな筋肉が集まっていますが、マスクを長時間使用していると、まず口を大きく動かすことが少なくなります。


 そのため顔の筋肉の運動量が低下し、筋力も衰えやすくなり、顔の筋肉の衰えはたるみ・むくみの原因になります。テレワークで体が運動不足になるのと同じですね。


 そんなわけで、顔の筋トレです。


 「あ」「い」「う」「え」「お」と言うときの顔を全力でやってみましょう。

大きく口を開ける

たとえば「あ」。

「い~っ」

そして「い」。い~っ、です。


 こんな感じで全力で口を動かしましょう。一つの音につき5秒ずつくらいで良いです。

 一日のうちで何度か行うと良いでしょう。


 もちろん顎や口の周りをやさしくマッサージしても良いですよ。

顎を動かす筋肉

緑の丸は顎関節。

 赤・・・外側翼突筋

 水色・・・咬筋

 紫・・・顎二腹筋など

 このように顎を動かす筋肉には色々ありますが、あまり細かく考えず、口を半開きにして、顎の周りを指の腹で優しく円を描くように押すと良いです。

 顔の筋肉は薄いので、強く押さないほうが良いでしょう。

 さらに付け加えますと、首周りの血行不良も顔のむくみに影響します。顔への血流は首を通るので当たり前と言えば当たり前ですね。

 首の筋肉を緩めたりさすったり、ストレッチするのもむくみ解消には良いです。

胸鎖乳突筋と顎二腹筋

緑色が胸鎖乳突筋で赤色が顎二腹筋。

緑は下へ向かって順につまむかさすり、赤は顎先から耳のほうへ向かってさする。

指でさする

強く押すと気持ち悪いかもしれないので、優しくさすりましょう。

首のストレッチ

座面をつかんでやると伸ばしやすいです。

やや斜め上を向いて、下あごを前に突き出す(受け口のようにする)と顎の下が伸びます。

 あとマスクを長時間着用していると顎が痛くなることもあります。それに関してはこちらをご覧ください。


(2020年5月ブログ記事に加筆修正)