近年、肩が前に出ているのを"巻き肩"と呼ぶようになりました。
コロナ禍を経て、この巻き肩でお悩みの方が増えていますが、テレワークをなさる方が増えたことと無関係ではないでしょう。
テレワークの際、自宅のダイニングテーブルやチェアでPC作業をすることで、職場で仕事をする以上に猫背で体を縮めた姿勢が強くなっていることが大きな要因として考えられます。ノートパソコンは小さいですしね。
また当院では産後のお母様たちも多く来られますが、その方たちにも巻き肩はよく見られます。
長時間の授乳、抱っこ、添い寝等がその要因ですね。
左が施術前、右が施術後。
巻き肩はもちろん、顔が前に出ているのや、猫背が改善しています。
バストの位置も上がりました。
この方の場合は長時間のPC作業が原因でした。
左が施術前、右が施術後
手と肩の位置を見ていただければ、改善しているのが分かるでしょう。
この方の場合は小さなお子様の世話が原因でした。
授乳、抱っこ、添い寝が長時間続くことにより、体に癖がついてしまったのでした。
上記症例の方々に共通していたのは首肩背中の強い凝りです。
巻き肩は単体で起きることはほぼ無く、猫背のような姿勢の悪さの中で起こり、ほとんどの場合、首肩背中の凝りを伴っています。
巻き肩に限って言うと、胸の筋肉が縮んでしまったことが大きな原因の一つです。
なのでまずは胸の筋肉をストレッチするのが改善には有効。
このように、壁に手をついて体を前に向けて胸を伸ばします。
手を肩より少し上にするのがポイントです。
ヨガのポーズでこのようなものがあります。
ここではかかとを持つ手をなるべく外に向けるのがポイント。
また肩を前に引っ張る筋肉には肩甲下筋がありますが、これは肩甲骨の裏側にある筋肉で、腋の奥になります。
ここは少々ストレッチしづらい場所ではありますが、このようにして頭で肘をやや後ろへ押す気持ちでやると、脇の下が伸びる感じになります。
PC作業時はこまめに休憩を入れ、これらのストレッチを行うなどして、猫背の姿勢が長くならないようにしておくことを心掛けておきましょう。
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