反張膝(はんちょうひざ、はんちょうしつ)とО脚

Genu recurvatum

 反張膝は背骨のラインにも影響します


 反張膝(はんちょうひざ、はんちょうしつ)というのは、脚を横から見た時に膝が反っているものを言います。

反張膝

 膝を伸ばしたときの関節の可動域が広い(ゆるい感じ)のですね。


 関節は平均的に男性よりも女性の方がゆるいなので、反張膝もどちらかというと女性の方が多い印象です。


 バレエダンサーに多いと言われていますが、ちょっと膝が反っているほうがきれいに見えるからかもしれません。


 反張膝は先天的な要因(その人の元々の骨格のつくり)が大きいとは思いますが、後天的には、立った時にいつも膝を力ませていると発生してしまうかもしれません。

 反張膝があると腰も反り気味になることがとても多いです。

 というのも、膝が反っているとお尻が後ろに行き出っ尻になりますが、それを腰を反らすことによってバランスを取ろうとするからです。

 そして腰が過剰に反ると腰痛の原因になります。


 さらに反張膝の場合、反らない程度にまっすぐ立った時はО脚には見えなくても、膝を最後まで伸ばした状態で立った時(反っている時)に両膝に隙間が空く(О脚気味)ことも多いです。


 その他の傾向としては、偏平足気味、土踏まずが低い、太ももの前が張る・硬い・伸びない、などがあります。


 膝が痛むなどの症状がなければ、通常は特に何もしないでおくのですが、症状が出ている場合は何かしらの対処が必要です。

 反張膝を治すには装具を付けたりする必要がありますが、それで絶対治る保証は残念ながらありません。このあたりは整形外科で相談するのが適切でしょう。


 自分で気を付けると点とすれば、

・太ももの前側をよくストレッチする

・足の裏をよく使って歩く

・膝を力ませないで立つ(正しい立ち方は専門家にご相談ください)


です。



(2016年11月ブログ記事に加筆修正)