パソコン作業による前腕の疲れ

Forearm fatigue due to computer work

 使い過ぎによる疲労。手首の痛みにも。


 今や仕事には欠かせないパソコン。小学生でも使います。

 僕が社会人になりたての頃は、パソコン入力作業は内勤の女性が行い、男性は外回り営業。ノートパソコンを持ち歩くこともまだありませんでした。携帯電話もまだ普及してませんでした。


 しかし、今や男性でもほとんどの方がパソコンを仕事で使う時代。ひたすらパソコンに向かうお仕事だって多いです。


 パソコンを使うと肩こり首こりはもちろん前腕が疲れるというお話をご来院の方々から伺うことがときどきあります。


 パソコン作業時は手がキーボード上にありますね。

キーボード操作時

この時手首は少し甲のほうに持ち上がっていることが多いと思います。

このあたりはその人の癖によるところもあるかもしれません。

キーボード操作時

横から見るとこのような形です。

手根伸筋群

 手首を上げる(甲のほうに曲げる)筋肉は橈側手根伸筋(赤線)と尺側手根伸筋(青線)。

 微妙な力であっても長い時間力を込めているとやはり疲れてきます。ひどくなると手首の痛みが出ることもあります。


ですので、

・なるべく手首の力を抜いてキーを打つ

・時々手首を動かしたり、前腕をストレッチしておく

のが良いです。

これらの緊張を取るストレッチ方法は、

橈側手根伸筋

これが橈側手根伸筋をストレッチしているところ。

手首をやや内側にひねるほうがよく伸びます。

尺側手根伸筋

こちらは尺側手根伸筋。

手首を内側にあまり返しません。

小指側を伸ばすイメージです。

 というわけで、パソコン作業で前腕が疲れる時は、これら両方をよく行っておくのがおすすめです。



(2017年9月ブログ記事に加筆修正)