食いしばりから起こります
歯が痛いので医者に行ったものの、虫歯ではないと言われることがあります。
歯周病でもない場合、意外と多いのが食いしばることでの顎の筋肉の疲労によるものです。うちの店でも時々こういった症状の方が来られます。
食いしばるというと、歯軋りを思い浮かべますが、こすり合わせる音が無くても、無意識に強い力で食いしばっている事があります。
寝ている間にやってる場合は、多くの場合、起床時に顎に疲労感があったり、ひどい場合は痛みで目覚めることがあります。
また、日中デスクワーク中にやっていることもあります。
食いしばる事により、咬む関係の筋肉が非常に緊張し、過緊張状態になると痛みが出てきます。
教科書的には
・奥歯だと咬筋(エラの所)・・・ピンクの★のあたり
・前歯だと顎二腹筋(エラの骨の内側)・・・黄色の★のあたり
・上の歯だと側頭筋(こめかみあたり)・・・耳の上のあたり
がそれぞれ緊張しているというパターンがありますが、僕が観る限りは、それぞれ複合していると思います。
なので、顎二腹筋でも奥歯に響くって言う人もいます。ま、多いのは咬筋から奥歯に痛みが出るパターンかな。
このような歯痛の場合、複合的に出るために、歯だけでなくて顔が痛いとか重いとかいう感じがすることもあります。
そういう場合は首の前の胸鎖乳突筋に緊張がある場合があり、ここに出ているときは睡眠不足とか眠れないとかになっていることが多いと思います。
ちなみに首にハリ、緊張、痛みがある場合は、寝る時の体勢や、枕に問題がある場合もあります。
・枕が首のカーブに合っていない、
・首を支えず、頭を載せるだけになっている、
などなど。
自分で出来る痛みへの対処法としては、
・食いしばらない。口は閉じても、奥歯の上下を離しておく。
・痛い動作は避けた方がよいので、咬むと痛い時は、堅い物は痛みが治まってくるまで控える。
・筋肉をほぐす。ただしやり過ぎない。
ほぐす場所はこれら筋肉をまず目安にします。
・咬筋(えらのところ)
・顎二腹筋(えらの内側)
・側頭筋(こめかみあたり)・・・写真のあたり。顎の力を抜くと良いです。
このあたりを痛くない側と圧して比べてみます。
はっきり鋭く痛い場所があったら、痛いけど気持ちよい程度の力で押し続けます。揉んでも良いです。
圧し始めより痛くなくなってきたら放します。目安は2分ぐらい。
これを朝晩2回づつぐらいやり、やりすぎないようにします。
当院のエクササイズ動画です。ご参考になれば幸いです。