鎖骨と肋骨と背骨の関連
お知り合いの方が、この半年ほど右の鎖骨の周りと背中の痛みが出て、忙しい時期が過ぎても治る感じがないと当院にいらっしゃいました。
見てみますと、
右側の鎖骨(赤いほう)が左よりも下がっており、鎖骨の周囲の首の筋肉(斜角筋など)にも張りがありました。
それに伴い、肋骨の位置も右のほうが下がっており、特に肋骨4番が胸骨にくっつく辺りは押すと痛みが出ていました。
背中側は肩甲骨の内側に痛み(赤いあたり)がありました。
肋骨は胸骨から背骨につながっているので、胸側に圧痛があるのでと思って見たところ、やはり胸椎の4番は右にずれていました。
ですので、まずは下がった鎖骨、肋骨を戻すように操作し、首や背中の筋肉をほぐしてゆるめ、胸椎のズレをもどすようにしました。
施術の後は痛みがかなり軽減されたようです。
骨や関節の位置がずれると痛みなどの感覚の異常が出てきます。
おそらくは仕事中の姿勢に偏りがあったなどの理由で、鎖骨や肋骨の位置がずれてしまい、異常な感覚が出続けたのだろうと思われました。
長時間デスクワークを行っているような時には、時々立ち上がったり歩いたり体を動かすなどして、姿勢が固まってしまわないようにしておくことが大切です。
当院のストレッチ動画です。ご参考になれば幸いです。